【記述師文庫堂について】〈記述師文庫堂〉とは何か?

版元営業マンの「記述師」が、読了本を順々に掲載しています。

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最初は版元営業ネタでいくブログにしようかとも思ったのですが、哀しいかな、顔出しの勇気のないチキン営業マンとしては、書店さんを誉めるしかないし、勝手に紹介するわけにもいかないし……面白くもなんともないので、読了本レビューブログに格下げしました。

基本的に読んだ本(コミックを除く)をすべて掲載します。

作品がダメなら監督個人を誉め、監督個人がダメ人間なら俳優を誉め、俳優がダイコンなら脚本を誉め、脚本がムチャクチャならカメラワークを誉め、カメラワークがダメなら作品背景を誉め、作品背景にもたいした話題がないなら……え~と、と、とにかく最期まで『誉め』の姿勢を崩さなかった映画界の巨星淀川長治氏に倣い、本を誉めるブログにしたいと思います。豊崎由美氏が常々おっしゃっているように、個人の匿名ブログで本を貶して何になる!

偶然立ち寄った方々がこの本読みたい!と思ってもらえるようなブログにできればいいなと。

といいつつ、チョコチョコ貶してますが……そこはまだ書評師としてはガキということで……。

読了本ストッカー:『ばいばい、アース#04今ここに在る者』冲方丁/角川文庫


2015/3/4読了。

読了本ストッカー:『さよなら、ピーター・パン 子どもの国からの挨拶、また』今江祥智/福武文庫


2015/3/3読了。

裏表紙の解説に、「名著『子どもの国からの挨拶』から20年を経た今」と書かれています。本書の初版が1991年だから、さらに20年!?
『子どもの国からの挨拶』は1970年代だったんだなあ、恐るべし今江氏!

本が売れなくなってきた、子どもの本がケバケバしくなってきたと書かれていますけど、ずーっと言われてるんですね~。
















読了本ストッカー:全国の悩める小学生にひとり一冊!……『お父さんが教える読書感想文の書きかた』赤木かん子/自由国民社


2015/3/1読了。

親として、子どもに読書感想文を教えなきゃいけない場面があると思いますが、おそらく、この本を超えるものはないんではないかあ。

進研ゼミとかにも読書感想文の特集があるんですが、薄いんですよねぇ。

赤木かん子氏は「感動した本を選ぶ必要はない」と言います。「感動した本の感動したことを他者に伝えることは、プロでも難しい」からです。
かといって、単純に技術オンリーで切り抜ける本と違うのは、「こんなこと(強制的読書感想文)で本を嫌いにならないで欲しい」という赤木氏の気持ちがこもっているからではないでしょうか?

読了本ストッカー:『子どもの国からの挨拶』今江祥智/晶文社


2015/2/26読了。

初版は1972年。赤木かんこ氏もそうだったが、70年代にすでに『良書信仰』に敢然と異を唱える文章を書いていることに「おお~」と思わせれます。

『いないいないばあ』という絵本があります。クマちゃんやきつねさんやネズミくんの絵がかいてあ
ってそれぞれまず顔をおおい、(いないいない)さっとめくった次の頁では(ばあ!)と両手を離す……といった按配なのですが、そんな遊びにまで絵本の手を借りるに至っては、ばかばかしくさえなってきます。またパンツを一人ではけない男の子が、お尻丸出しで外出、いろんな動物たちに笑われて帰宅、しりもちついたままはいてみれぱ、あっさりはけた-という絵本もあります。文もうまく絵もかわいいのですが、そんなことまで絵本にする必要があるだろうか、と首をかしげてしまいます。

あるいはもっと極端にまで押しつめていって、いっそ絵本などなしでもいい、本ハナクトモ子ハ育ツ……とまで考えたい。つまり子どものために良い本が山ほどあって、子どもにとって良い現実世界がないよりも、子どものための良い本など一冊もなくて、子どもにとって未来のある現実世界があったほうが、むしろマシではないか…といったことまで考えてしまいたくなるのです。

読了本ストッカー:『私を知らないで』白河三兎/集英社文庫


2015/2/25読了。

読了本ストッカー:『シューマンの指』奥泉光/講談社文庫


2015/2/23読了。

指を失って演奏家としての命を絶たれたと思われていたピアニストが、海外で活動を開始していた、それも失ったはずの指を生やして……。

こうなってくると、音楽SFの傑作、山之口洋氏の『オルガニスト』が想起されますので、アトランティスとか頻出の奥泉光氏ということもあって、俄然期待が高まります!

ラストまで読みますと、ミステリ寄りの作品で、筆致としても奥泉氏の初期作、『ノヴァーリスの引用』や『バナールな現象』などを思わせるものでした。ほんと、クワコーシリーズと同じ著者とは思えない振り幅……。
それにしても、奥泉氏の音楽に対する造詣の深さには感服です。エッセイ集の『虚構まみれ』なんかにも表れてましたが。
『鳥類学者のファンタジア』読まねば!